岡山 倉敷で住宅・建築の設計をしている-建築家の設計事務所ー宇川建築計画事務所です。
東日本大震災以後 住宅の耐震性を高めることが重視されています。
当事務所では木造専門の構造計算ソフトを使い耐震性の高い住宅の設計を進めています。
平成25年から「岡山県木造住宅耐震診断マニュアル」による、行い木造住宅の耐震診断・耐震補強計画を行っています。令和4年度は木造文化財、一般住宅の 耐震診断6件・補強計画4件を行いました。
現在 木造文化財 工事中、木造住宅 耐震補強工事中です。
左側は耐震補強前の古民家に地震のシュミレーションー倒壊します
右側は耐震補強した場合の古民家に地震のシュミレーションー地震で倒壊しない
古民家の外壁側と耐力壁の不足している内壁に、新たに柱・梁を組み耐力壁を設けて耐震補強します。
岡山県では木造住宅の耐震化をすすめるため、分かりやすいパンフレットを配布しています。
・南海地震がきた場合の岡山県内の想定震度
・耐震診断、補強計画、耐震改修
・各市町村の耐震化に関する補助金制度
について解説しています。最寄りの市役所で配布しています。
平成25年から「岡山県木造住宅耐震診断マニュアル」による、行い木造住宅の耐震診断・耐震補強計画を行っています。令和3年度は木造文化財や古民家再生、一般住宅の 6件 耐震診断・補強計画を行いました。
耐震リフォームの減税制度
木造住宅で耐震診断を行い耐震補強工事を行うと所得税の控除、固定資産税の減額措置があります。
住宅の耐震診断・補強計画についてこちらの専用ページをご覧ください
国の検討会の中央防災会議では、南海トラフ巨大地震は今後30年以内に70~80%の確率で発生し、最悪の場合、死者が32万以上に達すると報告。
熊本県益城町中心部の木造建物で1981年以前の木造住宅の94.7%が損傷、耐震等3級の木造住宅はほぼ無被害-熊本地震原因分析委員会の報告
熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」は、9月中に国土交通省に提出を予定している第3回最終報告書案で、2016年熊本地震で大きな建物被害を被った益城町中心部ほぼ全棟の建物調査の結果を発表した。
前回6月に発表した第2回報告書と比べ、今回は調査対象となる2340棟全棟の建築年と被害状況を特定した。
これによると、1981年5月以前に建てられた木造建築770棟のうち、729棟が何らかの損傷を被り、その確率は94.7%。倒壊・崩壊も215棟と27.9%にのぼった。
1981年6月~2000年5月までに建てられた木造建築862棟のうち、689棟が何らかの損傷を被り、その確率は79.7%。倒壊・崩壊も75棟と8.7%にのぼった。
現行規定の2000年6月以降に建てられた木造建築323棟のうち、何らかの損傷を被ったのは125棟(38.7%)。倒壊・崩壊は7棟(2.2%)となった。
倒壊した7棟のうち3棟は規定通りの接合部仕様を満たしておらず、1棟は地盤変状であることがわかった。残り3棟は明確な被害要因が確認できなかったが、「震源や地盤の特性に起因して局所的に大きな地震動が作用した可能性が考えられる」とした。
さらに対象地域には住宅性能表示制度を利用している住宅が19棟あり、このうち16棟が耐震等級3を取得していた。等級3を取得した住宅16棟のうち、14棟が無被害、2棟が軽微か小破の被害にとどまった。
今回の熊本地震被害を受けて、報告書では木造建築の今後の対策として、「旧耐震基準(1981年5月以前)に建てられた木造建築物の耐震化促進」「現行の平成12年基準(2000年6月以降)に適合しない建物への被害抑制」「(耐震等級3を取得する比率が高い)住宅性能表示制度の活用」などを提言する予定。
新建ハウジング 記事 280912
地震に強い家を建てるには、単に構造体が強いだけではなく、耐力壁の位置や壁量などのバランスがとれた構造を設計する必要があります。
私たちの事務所では「耐震等級2」以上を基準として「耐震等級3」をめざして住宅を設計しています。
「耐震等級3」とは我が国の耐震等級における最高等級であり、阪神・淡路大震災の1.5倍の地震に対しても倒壊しないレベルの建物です。
それは、災害時の救済拠点となる「消防署や警察署」等に求められる耐震レベルでもあります。
私たちの事務所では、目に見えない「住まいの安全性」についてこだわって家を設計するために木造構造計算ソフトを使用しています。
柱と梁のサイズを一本ずつ計算により決定し、耐力壁の位置や壁量のバランスも配慮することで地震に対する安全性を確認するようにしています。
繰り返さる大地震に粘り強く耐える、木造筋かい金物を採用しています。
特殊なスリット形状を持つ「木造筋かい用接合金物」で「初期剛性の高さ」と「ねばり」を両立します。
普通の筋かい用接合金物では、熊本地震のように大地震が繰り返し来ると、木の筋かいがに亀裂が入り耐震等級3級も地震に対して、脆弱になります。
採用している木造筋かい金物では、特殊なスリットが地震力を吸収して筋かいに割れが起こりません。
梁せい算定の流れ
①家の間取りをCAD入力します。
②入力した間取りを元に伏図を
作成します。
③伏図の架構状況を3Dで確認
します。
④許容応力度計算により梁せい
を計算します。
⑤荷重の流れを3Dで確認します。
計算対象の梁に対する
「集中荷重」、「等分布荷重」
「部分当分布荷重」
の伝達の様子を3Dで視覚的
に確認できます。
構造の安定を確かめるために
「壁量の計算」、「壁の配置」
「床倍率」「接合部のチェック」
「横架材のチェック」
「基礎のチェック」などを行います。
住宅の耐震性をリアルに表現した3次元のCG振動アニメーションにより、
地震の被害想定を一目瞭然に確認できます。
梁一本ごとの詳細な計算書を作成できます。
住宅一棟分の計算書を全て印刷すると約800枚
程度になります。
当事務所で使用している木造構造計算ソフトは
財団法人日本住宅・木材技術センターによる
「木造建築物電算プログラム認定」を取得され
ています。
木造住宅及び一般建築物の耐震診断と補強についての講習会を受講し、岡山県木造住宅耐震診断員等に認定されています。
2012年改訂木造住宅の耐震診断と補強方法講習会受講 平成24年12月19日
住宅の耐震性や、今建っている住宅の耐震診断・耐震補強についての専用のホームページへ
既存住宅の耐震診断と補強設計も行います
耐震性の不安な2000年以前の木造住宅や中古住宅を購入される方の耐震診断・構造補強とあわせて リフォーム設計・監理も行っています。お気軽にご相談ください・