岡山 倉敷で住宅・建築の設計をしている-建築家の設計事務所ー宇川建築計画事務所です。
住まいと建築のキーワードを「陽・材・風・緑」とし、 設計する住宅・建築に木を生かします。
木の家は「落ち着く」とか「目に優しい」など、とかくイメージで語られがちですが、イメージだけでなく、科学的にも動物の体によいことが実証されています。
木の家は「落ち着く」とか「目に優しい」など、とかくイメージで語られがちですが、イメージだけでなく、科学的にも動物の体によいことが実証されています。
まず、木材は多孔質なのでコンクリートの2倍から4倍音をよく吸収しますから、室内に使えば音の反響を抑えてくれます。
さらに、木から発散される揮発性の成分、主にテルペンには精神安定作用があります(ただし化学物質過敏症の人は反応する可能性があるので注意)。
ラットの実験で、木の香りのもとでは睡眠時の脳波にアルファ波が20%から30%も増えたという結果もあるそうです。
木材とコンクリート、金属でつくった同じ大きさの箱の中でマウスに子供を産ませ、成長を比較した静岡大学農学部の行った有名な実験があります。外気温が30度の時はほとんど差がありませんでしたが、25度になると、生まれてから10日目の子マウスの生存率は木製が約87%だったのに対し、金属製では約42%、コンクリート製ではなんと7%だったというのです。しかも木の箱以外では、親マウスによる子殺しが起きたそうで、床が冷たいので授乳期間が減ったことや、親のストレスが原因だと考えられています。
子マウスが死んでしまうほど冷たいとは…。コンクリート製では木製の12分の1以下の生存率かと思うと、恐ろしくもなります。
木の家は動物にとっては好環境なのです。そして木ほど、自然に還りやすい材料はありません。こう考えると、本の家はエコ住宅には最適だと思えるのです。
住宅の全体の50%程度、具体的には床と天井に無垢の木を使用した住宅は、住まい手が良い睡眠が得られ、ストレスのない生活ができる。
こんな住宅と健康に関する研究結果が発表されています。
慶応義塾大学理工学部システムデザイン工学部 伊香賀俊治教授の研究
床・天井に気を使った住宅が身体的・精神的状態が良い
床・天井・壁のすべての仕上げに木を使うと良いのではない
サマリースコア
健康関連QOL(HRQOL)を「身体的な側面」と「精神的な側面」の2つの因子による尺度